ロジャー・フェデラーはなぜ長年トップでいれるのか?
31日から開催する全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)に第1シードで出場し、同大会の前哨戦であるシンシナティ決勝ではR・フェデラー(スイス)に敗れて準優勝に終わったN・ジョコビッチ(セルビア)が、対戦した34歳のフェデラーの変化について語った。
>>全米オープン対戦表<<
ウィンブルドン後の最初の大会としてシンシナティ大会に登場したフェデラーは、特にそのサービスで目を見張る成果を出していた。
5試合で10セットを戦ったフェデラーは、そこでプレーしたサービスゲーム39ゲームで1度もブレークを許さなかった。大会を通して相手に握られたブレークポイントもわずか3ポイントと、驚きの統計を叩き出していた。
フェデラーは相手のセカンドサービスでは、より一層ネットへつめるプレーを見せ、相手にプレッシャーを与え1ポイントを短くするように努めていた。それを続けようとする彼の考えは、大会を通して上手くいっていた。
「自分にとってよりチャレンジになるものに思えたし、対戦相手に集中するより自分にとってはより楽しくもあった。だからこれまでとは違うスタイルをトライしたんだ。それはあの大会だけかも知れないし、ニューヨークでもするかも知れない。ここからより前へ進むために、良いアイデアを与えてくれるかも知れないと思っている。」とフェデラーは自分のプレーに対する考えを述べていた。
シンシナティの速いコートで新しいことを試すにはちょうど良いと感じていたフェデラーの変化を、ジョコビッチも察していた。
「そうさ、彼(フェデラー)はいつもより多くネットへ出てきて、ポイントを短くしようとしていた。そしてそれを上手くやっていたし、明らかに戦術的な変化を加えようとして、若い世代の選手にも対処しようとしていた。」とジョコビッチもフェデラーの変化を感じていた。
シンシナティでのフェデラーのプレーを見ると、フェデラーが全米オープン前にあまり大会には出場しなかったものの、全米オープンで上位進出しても全く驚きはしないとジョコビッチは感じてた。
ジョコビッチは「彼は未だに男子テニスを支配するだけのプレーをしている。グランドスラムや他の大きな大会の決勝の舞台へ勝ち上がっている。彼はしっかりレベルを上げて戦ってくるんだ。いつも彼に勝つためにはかなりの苦労を強いられるんだ。」と、未だ衰えを知らないフェデラーのテニスの凄さを実感していた。
(STATS - AP)
ジョコビッチの言う『彼は未だに男子テニス界を支配~』が
印象に残りました。
フェデラーは34歳となった今もなお、間違いなく男子テニス界を支配してるのです。
特にフォアハンドでじっくり構えたフェデラーには
存在感というか形というか・・・
蛇に睨まれたような威圧感でもなく
何か彼独特の世界が存在する間(ま)があるんです。
(写真じゃ伝わりにくいですね。全米オープンで確認してください)
オーラはピート・サンプラスにもあったけど
それよりも柔らかい感じです。
北斗の拳のレイに似てます。(すみません変なたとえで)
レイがあと20年くらい南斗水鳥拳を極めたのがフェデラーです。
そんな選手だから、たくさんの人から尊敬されてるのでしょう。
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